2012年6月22日金曜日

充電ステーションを見て考えた


一昨日、イオンモールりんくう泉南で見つけた
電気自動車用の充電器ステーション。
「実証実験中」などと書いてあります。



電気自動車といえば、
日産「リーフ」を見る機会が少しずつ増えてきました。
価格からして、爆発的にヒットすることは
この先もないのでしょうけど、
革新の旗手として、がんばってもらいたいですね。

私は1日の運転時間は通常は30分程度ですが、
それでも1日に1回くらいの割合で、
リーフを目にします。

・・・

普及が非常にスピーディだったものとして、
私がよく思い出すのは、デジタルカメラです。



世界初の液晶モニター付きデジタルカメラとして有名な
カシオのQV-10が発売されたのは、1995年。
10年も経たないうちに、世の中からフィルムカメラはほぼ
なくなってしまったように思います。
もちろん、一部の好事家によるマーケットは存在しているわけですが。




そして、液晶テレビ。
シャープがアクオスを発売したのは、2001年。
こちらも10年経たないうちに、
ブラウン管を駆逐してしまったように見えます。






たいていの分野で、わが家は上の図で言うところの「ラガード」ですが、
そんなわが家でも昨年の「家電エコポイント制度」の魅力には抗えず、
大型液晶テレビを買ってしまいました。

その昔、29インチのテレビが10万円以上していた時代を
知っているだけに、めっちゃくちゃお買い得な買い物に思えました。

液晶時代になってからも、「1インチ1万円」なんて下世話な
基準(?)がありましたが、今やそれをも下回る価格帯で
ざらにありますよね。

そりゃSONYやパナソニックが赤字になるのも納得です。
あれほどのデバイスがあの価格ではねぇ。

新しいものが古いものを駆逐する、という文脈で見ると、
デジタルカメラと液晶テレビには、共通する点があります。

新しいものに替えることで、失うものがほとんどないことです。


撮影したらすぐに見られて、
フィルムや現像のコストがかからず、
現像液による環境負荷もなく、
画質も時代を追って急速に向上し、
汎用化によって価格は下がり・・・
というデジタルカメラ。

大画面で迫力ある映像が家庭で見られて、
大きさの割に極めて低価格で、
画質もブラウン管とは比べ物にならないほど向上し・・・
という液晶テレビ。

まあ、駆逐されて当然ですよね。



さて、このような流れの中で、
電気自動車はどうなるのでしょうね?

排気ガス・CO2を出さず、買ってしまえば、
走行距離あたりのコストは劇的に安い電気自動車。

『エンジンのサウンドとバイブレーションがど~たら・・』
とか議論したがるのは一部の好事家だけなのでしょうね。
カメラで言えば、6×7判を愛用しているアマチュアカメラマン
みたいなものでしょうか。
わかっちゃいながら、ちょっと寂しいですね。

カメラは(自分がプロなので)、なんの躊躇もなく割り切れるんですけどね。
クルマは趣味だからでしょうか、無駄があっても、
情緒やエモーションがあればいいじゃないか、と思ってしまいます。

たぶん、私はガソリン車世代の最後の残党になるのでしょうね。
それとも、あと3年くらいで電気自動車に乗り換えて、
「いいよ、コレ!なんと言ってもエコノミーだぜ」とか言うのかな。
それはそれで想像できるのですけどね。



これらがすべて、電気自動車におきかわる日、いつか来るのでしょうね。
カメラ・テレビは10年かからなかったのですが、クルマはいったいいつになるでしょう?



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