広島は呉からの帰り道、海岸線を走る電車の窓から。
宵闇の迫る瀬戸の島々は、ずっと見ていたくなるような
やさしい美しさを備えています。
10あまりの駅に、
ひとつずつ停まっては乗客を少しずつ増やしながら、
電車はゆっくりと広島に近づいていきます。
時間の流れが大阪とはまったく違っていて、
おおらかにゆるやかに流れて行きます。
2分おきに電車が到着する御堂筋線に
すっかり慣れてしまった私には、別世界のように映ります。
グループの人たちはおしゃべりを楽しんだり、
個人の人は本を読んだり、あてどなく窓の外を見つめたり、
めいめいにそのゆるやかな時間の流れと
向き合っているように見えます。
遠くまでやってきた疲れはありますが、
そのような穏やかな時間に、少し癒されました。
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