(前回の続き)
そしたらこれがすごい剛性感なのです!
私はそもそもゴルフⅤには乗ったことがなかったのですが、
ドアが閉まる音には本当に驚きました。
内装ははっきり言って華やかさとは無縁のものです、はい。
ただ、よく言えば質実剛健というか、虚飾を廃したプレーンな作りというか、
すっきりしていて、一つ一つのパーツはよく吟味された素材感とデザインを
与えられていて、とても好感が持てました。
身長186センチの私に合わせてドライバーズシートを調節して、
後部座席にも座ってみましたが、ヘッドクリアランスはきちんと
確保されているし、爪先もきちんと前の座席の下に入るように
たくみに設計されています。
毎日使うクルマとしては、こういう地味なことが結構大切なんですよね。
わが家のこだわりポイントである、後席のパッセンジャー用の
エアコンのアウトレットも驚いたことにきちんと装備されています。
シートがまた非常にいいんですね。
固めで、サイドサポートがしっかりとあって、スポーツ走行中に
いかにも身体をしっかりホールドしてくれそうです。
これで先進のDSGがついていて、走行4万キロちょっとで119万円!
フォルクスワーゲンを、ゴルフを見る目が、この日を境に変わりました。
買うつもりはなかったのですが、あまりに素晴らしいので、
家に帰ってから妻に話してみると、「赤ならいいかも」とのことで、
ふたたび家族4人でGTIを見にTAXさんを訪れました。
妻は冷静で、クルマなんぞに執着したり虜になったりすることは
ほとんどないのですが、GTIのあまりのデキのよさに、魅了されてしまい、
その晩わが家では具体的な購入を視野に入れた家族会議が
開かれたわけです。
・・・
しかし、我々が選んだ結論は、
「レガシィにいったい何の不足があるか?いや、ない。」
というものでした。
たしかにGTIは素晴らしいのですが、レガシィから乗り換える意義というか
メリットというか、そういったものが明確に見出せなかったのですね。
GTIはいかにもキビキビ走りそうだし、悪目立ちすることもないし、
使い倒せるユーティリティも充実しているのですが、
レガシィにもまたそれらのものは、ほぼほぼ備わっているのですね。
いや、走りは違うと思いますが・・・。
安いとはいっても諸経費込み140万円くらいの出費にはなるわけだし、
それでいて機能は今と変わらない、ほとんど気晴らしのお買い物でしか
ないわけです。欲しいことは非常に欲しかったのですが、
気晴らしに買うには分不相応と考えて、見送りました。
そんなことがあって、わが家は今もGTIの熱烈ファンなのです。
特に私は、目立たないことはある種の性能だ、とも考えており、
GTIにはそれが高い次元で備わっているように思うのです。
いつか機会があれば買いたいです。ゴルフGTI。