スズキとフォルクスワーゲンが、提携解消を巡って法廷闘争になるそうな・・。
この件について、ぼくは鈴木修会長にかなり肩入れしていて、
VWに対しては「ちょっとけしからん!」というスタンスなのです。
鈴木会長、日本でもっともっと評価されても良いと思うのですね。
・インド市場での先見の明
・コンパクトカーに賭けた決断力
・低価格で手の届くものを作るポリシー
・(特に近年は)デザインに対しての高い審美眼
娘婿さんの悲劇を乗り越えて、
80歳過ぎてもなお一線で活躍するビジネスマン。
後継者を育成できなかったから・・とかツッコミどころはあるのですが、
そりゃもう立派な方だと思うわけですよ。
さきごろスイフトがモデルチェンジしましたが、
あの安定した素晴らしいデザインだった先代モデルから、
細かいところを微妙にちょっとずつ変えて、
あっと驚きの洗練されたデザインになりましたね。
スプラッシュは、日本で発売されたとき、外装デザインにかなりシビレて、
ちょっとだけ購入も検討したんです。価格を真面目に検討してみたんです。
もちろん、中古車ジャンキーのぼくには、動力性能に対する価格が
高すぎるように感じられたのですが。
ですので、数年前にフォルクスワーゲンとの提携がニュースになったとき、
万感の思いというか、「ようやらはったなぁ」と思ったわけです。
静岡の軽自動車メーカーが、世界のVWと対等提携ということでしたから。
ここ2世代のVWゴルフの完成度や、
アウディ・ポルシェとの部品共通化による非常に巧みな合理化や、
日本市場をかなり細かく分析してクルマというカタチで商品化するノウハウを
見るにつれ、フォルクスワーゲンという企業についてもまた、
インテリジェントでカッコイイイメージを持っていたわけです、ぼくは。
あ、もちろん昨年、親会社だったポルシェを、逆に傘下に収めたのは、
ちょっとショックでしたが。しかしそれにしても、したたかに考えてチャンスを
狙っていたんだろうな、と尊敬の念を持って見ていたわけです。
このお家騒動のおかげで、きっと数年以内にVW・アウディ・ポルシェで車台を
共有する廉価なEVスポーツカーが誕生することになるでしょうから。
(その時には、ポルシェ版を購入したいものですが・・)
そんなVWがスズキに対して、手のひらを返したように、「対等の提携ではない」と。
さらに、「フィアットからのエンジン供与は提携違反」とのたまうわけです。
日本人をナメんなよ!と、突然愛国心が沸きあがるのであります。
鈴木会長、全力で応援します!
と言っても、スイフトもスプラッシュも買いませんが・・ゴメンなさい。
Das Auto:これぞクルマ
いさぎよく、確信に満ちた、こんなメッセージを掲げて、
みんなのためのクルマを正しく作り続けるフォルクスワーゲンに、
スズキがクルマのビジネスで勝利を得ることは、おそらくムリでしょう。
オール日本で、というなら話は別ですが。
しかし、今回の争いはひどいな、と思うわけです。
鈴木会長、がんばってください!